出張でよく乗る人も滅多に乗らない人も知ってると大人な新幹線の乗車マナー。ここでおさらいしましょう。
新幹線にも上座と下座はあります。乗車チケットを手配する際の参考にしましょう。目上の方や上司と移動する際には、上座に座っていただけるようにさりげなく誘導するとスマートです。
基本的には【上座】窓側⇒通路⇒中央【下座】の順です。ボックス席は進行方向に背を向けて座る場合が下座となる場合を紹介しましたが、向き関係なく窓側の席が上座とする考えもあります。
ちなみに寝台列車はベッドの下段が上座になります。好みが分かれるところなので、どちらが良いか希望を聞いた方が良いかもしれません。
出来るだけそっと一言声を掛けるのが望ましいですが、難しい場合はゆっくり静かにシートを倒しましょう。
勢いよく倒すと、後ろの人がびっくりしてしまいます。もしテーブルにお弁当や飲み物がおいてあったらこぼれてしまい、車内トラブルにもつながってしまいます。
食べたいものを食べたいところですが、やはり多くの乗客が長時間乗っている新幹線内での飲食には気を配りたいもの。
ニオイが充満しそうな料理(カレーやにんにく料理など)は避けたほうが無難です。アルコールも限度を超えない範囲で楽しみましょう。
新幹線には、バスや飛行機のように大きい荷物を入れる収納スペースがないため、上の棚か前に置くしかありません。
そこでオススメの座席が車両の前後の席です。他の席に比べて比較的ゆとりがあるので、予約をする際にはその席を頼んでみましょう。
難しい場合は、通路に寄せて置かせてもらえることもあるので、乗務員に尋ねてみてください。
また、車椅子は【車椅子対応座席】があるので利用する際に申し込みます。
特定の新幹線では授乳や着替え、体調が悪くなった時などにも利用できる多目的ルームを設けてある場合があります。乗務員に伝えると開放してくれますが、基本的に体が不自由な方が優先なので授乳などで使用したい場合は、事前に確認するのが無難です。
音楽を聴くとき注意したいのがイヤホンの音漏れ。音量を下げて耳にしっかり差し込みましょう。
目的の駅で降りたとたん急に疲労感を感じたりしませんか?同じ姿勢で長時間座っていて疲れを感じたときは座り方に原因があります。疲れを軽減させる座り方は背もたれに腰と背中をぴったりとつけて深く座ること。足は組まずに、脱力してリラックスした状態をつくることがポイントです。
4時間~6時間以上の座り移動で気をつけたいのがエコノミー症候群。長時間下肢を動かさないと静脈に血のかたまりが出来てしまうことがあります。その血のかたまりが立ったり、歩いたりしたなんらかの拍子に移動して肺の血管を詰まらせてしまう可能性があり、むくみや痛み、呼吸困難、失神などといった症状を引き起こします。旅行者血栓症とも言われるこの症状には予防策としてカンタンなストレッチが有効です。【座席でできるストレッチ】
・つまさき立ちにした足を上下にゆっくり動かす
・つま先を天井に向かって立ててすねの方に引っ張るイメージで伸ばす
・ふくらはぎを揉んでマッサージをする他にも身体を締め付けないゆったりした服装にしたり、お茶や水などの水分を摂るなどで予防できます。ついつい無意識にやってしまいがちな足組みも血行を悪くするのでNGです。